経団連調査の大手企業2021年年末一時金の平均妥結額は前年比△5.16%の820,955円
コロナの影響もあり、業績的に厳しい企業も多い中で年末を迎えましたが、みなさまの企業では無事賞与は支給されましたでしょうか。先日、経団連は「2021年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果」を公表しましたので、ここではその結果を取り上げます。なお、この調査の対象は、原則として東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種大手254社で、今回の集計は妥結し、集計可能な164社の結果となっています。
これによれば、2021年年末一時金(冬季賞与)の総平均は、前年比△5.16%の820,955円となっています。前年も前々年と比較すると△9.02%でしたので、コロナ以降、大幅に賞与の支給水準が下がっていることが分かります。なお、製造業平均では△1.32%の853,475円、非製造業では△18.01%の712,019円となっています。特に非製造業では前年も△12.94%でしたので、かなりの減額となっていますが、中でも私鉄は前年比△22.26%となっており、コロナの影響がダイレクトで出た結果であると考えられます。
オミクロン株など変異種の発生が続いておりますが、来年はコロナも収束し、経済が活性化することを願いたいところです。
参考リンク
日本経済団体連合会「2021年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)2021年12月22日」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2021/119.pdf
(大津章敬)