男性育休取得について見られる男女の意識の差

 今年10月には産後パパ育休制度もスタートするなど、男性の育児休業取得が大きなテーマとなっていますが、先日公表されたパーソルキャリアの「男性育休に関する意識調査 第2弾」を見ると、男性の育児休業取得意向が大幅に高まっているという結果が出ています。今回はその結果について取り上げましょう。なお、本調査は、現在妊娠中、または将来子どもがほしいと回答した学生以外の20代~50代女性、配偶者が現在妊娠中、または将来子どもがほしいと回答した学生以外の20-50代男性を対象に実施されたものです。

 その結果は以下のようになっています。
(1)回答者:女性「あなたは将来、夫に育児休暇を取得して欲しいと思いますか」
16.1% 必ず取得して欲しい
52.8% できれば取得して欲しい
6.7% できれば取得して欲しくない
4.1% 絶対取得して欲しくない
20.3% わからない・あてはまらない
(2)回答者:男性「あなたは将来、育児休暇を取得したいと思いますか」
27.6% 必ず取得したい
52.4% できれば取得したい
6.3% できれば取得したい
0.3% 絶対取得したくない
13.4% わからない・あてはまらない

 このように夫に育児休業を取得して欲しい女性は68.9%、自ら育児休業を取得したい男性は80.0%とかなり高い値ながらも、男女差が表れています。今回、法改正により男性の育児休業の取得を促進するための政策が推進されますが、それ以前に国民の意識の変化が大きいことから、今後、男性の育児休業取得率は大幅に上昇することが予想されます。その状況を想定し、社内の様々な仕組みの整備を進めていきましょう。

 一方、男女とも育児休業の取得で心配なことのトップは「収入が減るかも知れない」となっていることから、男性の育児休業取得率は高まる一方、その取得期間は比較的短期に止まる可能性が高いでしょう。


参考リンク
パーソルキャリア「男性育休に関する意識調査 第2弾(2022年1月18日)」
https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/research/2022/20220118_02/

(大津章敬)