2023年卒男子大学生の59.9%が将来、育児休業を取得したいと回答

 今回の改正育児介護休業法の改正では、男性の育児休業の取得促進が大きなテーマとなっていますが、今後社会に出る大学生の意識はどう変わっているのでしょうか。本日はマイナビの「2023年卒大学生のライフスタイル調査」から男女学生の育児休業取得意向の推移について見ていきたいと思います。なお、本調査は、2023年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生を対象に実施されたもので、有効回答数は3,756名となっています。

 これによれば、「育児休業をとって積極的に子育てしたい」の割合推移は以下のようになっています。
2014年卒 男子 36.5% 女子 77.4%
2015年卒 男子 40.5% 女子 69.2%
2016年卒 男子 32.6% 女子 65.7%
2017年卒 男子 33.9% 女子 67.6%
2018年卒 男子 36.6% 女子 61.0%
2019年卒 男子 38.7% 女子 65.1%
2020年卒 男子 43.6% 女子 66.0%
2021年卒 男子 51.5% 女子 71.4%
2022年卒 男子 56.5% 女子 69.9%
2023年卒 男子 59.9% 女子 68.0%

 男子学生の育児休業取得意向は年々上昇しておりほぼ6割の水準になりました。一方、女性は横ばいとなっていますので、数年後には男女が同水準、もしくは男子が女子を上回るということもあり得るかも知れません。企業で働く管理者などについても近年は男性の育児休業取得について理解を示すようになってきていますが、若い世代の意識はそれを大きく超える状況となっています。今後は多くの男性社員が育児休業を取得する時代が到来することはほぼ確実です。今回の法改正を好機として捉え、環境の整備を進めましょう。


参考リンク
マイナビ「マイナビ 2023年卒大学生のライフスタイル調査」
https://www.mynavi.jp/news/2022/02/post_33310.html

(大津章敬)