回復する企業の2023年卒大卒採用意欲 中小企業の新卒採用は激化へ
来月には2022年卒の新卒社員が入社してきますが、2023年卒の採用はどのような状況になるのでしょうか?今回は、マイナビの「2023年卒 企業新卒採用予定調査」から企業の採用意向について見ていくことにしましょう。なお、この調査は2022年2月1日~2月14日に実施されたもので、有効回答数は2,632社(上場 373社、非上場 2,259社|製造 1,009社、非製造 1,623社)となっています。
これによれば、採用予定数で「増やす」と回答した数の推移は以下のようになっており、2023年卒については前年に比べ、大きく改善する見込みとなっています。
(1)大学(文系)
23.2%(21年卒)→13.5%(22年卒)→19.1%(23年卒)
(2)大学(理系)
28.5%(21年卒)→17.3%(22年卒)→22.9%(23年卒)
(3)大学院卒(文系)
15.1%(21年卒)→8.9%(22年卒)→13.4%(23年卒)
まだコロナ前の水準までは届いていませんが、2023年卒の採用意欲は明確な回復傾向が見られています。少子化の影響により、大卒学生の人数は今後減少を続けることは確実な情勢となっています。それを踏まえ、いまの時点から採用を強化しようとする動きが強まっていると考えられます。中小企業の新卒採用は更に難しくなっていくことでしょう。
参考リンク
マイナビ「マイナビ2023年卒 企業新卒採用予定調査(2022/2/25)」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20220225_23773/
(大津章敬)