2022年度の正社員採用状況 62.2%(前年比+6.9ポイント)の企業が予定あり

 新型コロナの感染拡大で一時的に落ち込んだ企業の人材採用ですが、早くも回復してきています。その現状を、帝国データバンクの「2022年度の雇用動向に関する企業の意識調査」から見てみることにしましょう。なお、この調査は、2022年2月14日~28日に全国 24,213社を対象に実施されたもので、有効回答企業数は11,562社となっています。

 これによれば、2022年度(2022年4月~2023年3 月入社)の正社員の採用状況は以下のようになっています。
採用予定がある 62.2%(前年比+6.9ポイント)
 「増加する」 25.5%(前年比+5.5ポイント)
 「変わらない」29.8%(前年比+3.2 ポイント増)
 「減少する」 6.9%(前年比△1.8ポイント)
採用予定はない 27.4%(前年比△5.1ポイント)

 グラフを見て頂くと分かりますが、既にコロナ前の2019年度の水準に近づこうとしており、数年以内にはリーマンショック後最高値も更新する可能性が高いと予想されます。人材採用難は当面、継続することは確実な情勢にありますので、これまで以上に育成と定着、そして選ばれる企業づくりを進めていきましょう。


参考リンク
帝国データバンク「2022年度の雇用動向に関する企業の意識調査(2022/3/14)」
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p220305.html

(大津章敬)