春闘集中回答日 主要企業では前年を上回る回答が相次ぐ
昨日(2022年3月16日)は春闘の集中回答日でした。今年の春闘は、政府の方針も受け、賃上げムードが高まる中、トヨタ自動車が早期に満額回答を行ったことで、他社の対応に注目が集まっていました。
連合では、早速、各社の状況をまとめた解答速報を公表していますが、主要企業の回答状況は以下のようになっています。
□トヨタ自動車
平均賃金の引き上げ(非公開)
資格ごとの引き上げ
事技職・医務職 指導職:3,400円
業務職 業務職1級:2,700円
技能職 EX級:4,480円
□日産
平均賃金改定原資 8,000円
□日立・富士通・東芝。三菱電機・NEC・シャープ
賃上げ分 3,000円
□オークマ
賃金カーブ維持分 6,308円
賃上げ分 1,892円
□島津
賃金カーブ維持分 5,595円
賃上げ分 ベア2,000円(職責に応じて配分)+賃金制度改善1,000円(若手層是正)+一時金加算
その他各社の状況は参考リンク先をご覧ください。今回、主要企業においては前年を上回る水準の回答が相次いでいますが、中小企業ではそこまでの余力がない企業が多いのが実態です。大手・中小の格差が拡大することが懸念されます。
参考リンク
連合「要求集計・回答集計結果」
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2022/yokyu_kaito/
(大津章敬)