障害者の労働安全衛生活動の参考になるケースブック

 障害者雇用の重要性は年々高まっていますが、現実の職場に目を向けると、安全に勤務をしてもらうためには様々な工夫が求められます。企業の担当者としては他社の事例を理解し、自社にあった対応を進めたいと思うことも多いのではないでしょうか。

 そんな際に利用できる資料が独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構より公開されました。障害者の労働安全衛生対策ケースブック(令和3年度)では、以下のような事例が掲載されています。是非、自社の安全衛生対策に活用してください。
障害のある労働者が改善活動に参加し、オリジナルのピクトグラム・分析シートを使って改善点を考える
 「生活リズムの整え方」「体調の管理方法」などのフォロー研修の実施
視覚障害のある労働者が安全に移動するための床面の配色の配慮
製品のあるなしが一目でわかるように改善「くるりんぱ」
聴覚障害のある労働者のための光警報装置の活用
精神障害のある労働者への声かけや褒めることの徹底、マニュアルの活用により、安心できる仕事につなげた取組
体調チェックや熱中症指標計の装着による屋外作業


参考リンク
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「障害者の労働安全衛生対策ケースブック(令和3年度)」
https://www.jeed.go.jp/disability/data/handbook/ca_ls/casebook.html

(大津章敬)