厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」の結果を公表
世間には様々な賃金統計調査が存在しますが、その中でも最大規模の調査である厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の結果が公表されました。今回公表された内容は、全国及び都道府県別の賃金について、調査客体として抽出された78,474事業所のうち有効回答を得た56,465事業所から、10人以上の常用労働者を雇用する民間事業(49,122 事業所)について集計されたものです。
年齢別の平均賃金や初任給などのデータが見られますので、是非、賃金管理に活用してください。なお、今回公表された内容のうち、ここでは役職別の賃金について転載します。
■部長級
男女計 577,900円(▲2.8%)
男性 585,800円(▲2.6%)
女性 497,200円(▲4.5%)
■課長級
男女計 476,300円(▲3.2%)
男性 484,600円(▲2.9%)
女性 422,100円(▲4.7%)
■係長級
男女計 367,800円(▲1.1%)
男性 376,700円(▲2.9%)
女性 334,700円(▲0.8%)
■非役職者
男女計 277,400円(▲0.4%)
男性 296,200円(▲0.7%)
女性 248,900円(+0.3%)
ちなみに、グラフは、一般労働者の男女別賃金の昭和51年(1976年)からの推移になります。近年、日本人の賃金が上がらず、国際的に低い水準になってしまったというニュースをよく目にしますが、今回の調査でも、平成7年(1995年)に29万円台に到達して以来、約30年間、30万円前後で推移していることが良く分かります。
参考リンク
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html
(大津章敬)