社会人1年生の48.2%、2年生の61.4%が最初に入社した会社の勤務希望を5年以内と回答

 近年、多くの企業で新入社員の早期離職が問題となっています。企業としてはエンゲージメントの向上など、様々な対策を行っているのではないかと思いますが、本日はソニー生命が2022年4月から働き始める社会人1年生、そして就職してから1年が経つ社会人2年生で20~29歳の男女を対象に実施した調査から、その意識を見てみたいと思います。
※調査期間:2022年3月15日~3月23日

 「最初に就職する会社で、どのくらいの間、働いていたいと思うか」という設問に対する回答は以下のようになっています。
すでに辞めたい
 社会人1年生 8.2% 社会人2年生 21.4%
1年くらい
 社会人1年生 3.8% 社会人2年生 3.6%
2~3年くらい
 社会人1年生 19.8% 社会人2年生 20.4%
4~5年くらい
 社会人1年生 16.4% 社会人2年生 16.0%
6~10年くらい
 社会人1年生 14.6% 社会人2年生 8.2%
11~20年くらい
 社会人1年生 6.2% 社会人2年生 4.2%
21~30年くらい
 社会人1年生 1.2% 社会人2年生 3.2%
31~40年くらい
 社会人1年生 0.6% 社会人2年生 1.8%
定年まで働きたい
 社会人1年生 25.0% 社会人2年生 15.6%
定年以降も働きたい
 社会人1年生 4.2% 社会人2年生 5.6%

 入社直前の新入社員の8.2%が「すでに辞めたい」と回答しているのも驚きですが、現実的には1年生の48.2%、2年生の61.4%が5年以下と回答しており、そもそも多くの若手が長期勤務を想定していないことが分かります。

 このような傾向が強まれば、企業の採用方針にも徐々に影響が出てくるのではないかと思われますが、まずは今春入社の新入社員を中心に、定着の取り組みの強化が求められます。


参考リンク
ソニー生命「社会人1年目と2年目の意識調査2022」
https://www.sonylife.co.jp/company/news/2022/files/220421_newsletter.pdf

(大津章敬)