22.6%の企業が「原則としてパートタイマー全員に賞与を支給」と回答

 いわゆる同一労働同一賃金の対応の中で、重要な事項の一つがパートタイマー等への賞与の支給です。本日は、東京都産業労働局の「令和3年度 パートタイマーに関する実態調査」の中から賞与の支給状況に関する結果を見ていきます。

 パートタイマーへの賞与の支給状況については、以下のような状況になっています。
原則として全員に支給 22.6%
一部の人に支給 13.8%
原則として支給していない 59.3%
無回答 4.3%

 このようにまだまだ「原則として支給していない」という回答が59.3%と過半数が占めていますが、主要事業内容別にみると、「製造業」では「原則として全員に支給」が48.5%となっており、唯一、「原則として支給していない」を上回っています。一方、「原則として支給していない」が多いのは、「宿泊業、飲食サービス業」(80.9%)、「建設業」(77.8%)、「サービス業」(74.1%)などとなっています。

 それでは、パートタイマーに賞与を「原則として全員に支給」している、または「一部の人に支給」していると回答した事業所における1人当たりの平均支給額(前年度年間平均支給額)はどうなのでしょうか。その結果は以下のようになっています。
1万円未満 2.7%
1万円以上5万円未満 32.6%
5万円以上10万円未満 24.6%
10万円以上20万円未満 14.4%
20万円以上40万円未満 9.1%
40万円以上60万円未満 3.2%
60万円以上 3.7%
無回答 9.6%

 このように60万円以上という回答もありますが、平均値は12.7万円となっています。

 深刻な人材不足が進む中で、今後、パートタイマーにも賞与を支給することを求人上のアピールポイントにする企業も増加するのではないでしょうか。社会保険の適用拡大などと共に、企業の負担は大きくなりますが、多くの従業員の意欲を高め、安定的な雇用を確保するためにも、収益性を高め、こうした処遇もできるようにしていくことが求められます。


参考リンク
東京都産業労働局「令和3年度 パートタイマーに関する実態調査」
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/koyou/jouken/r3/

(大津章敬)