新入社員が会社選びの際に魅力を感じる制度の1位は「年次有給休暇取得の促進」

 今春の新入社員も入社して2か月が経過します。みなさんの会社の新入社員は順調に成長していますでしょうか?この時期になるといろいろなところから、新入社員に関する意識調査の結果が公表されます。そこで今回は、東京商工会議所の「2022年度 新入社員意識調査」の中から「就職する会社を選ぶ上で魅力に感じる企業の制度」についての意識を見てみることにしましょう。なお、この調査は、2022年3月30日~4月12日に東京商工会議所の「新入社員ビジネス基礎講座」の受講者を対象に実施されたもので、回答数は967名となっています。

 「就職する会社を選ぶ上で魅力に感じる企業の制度」についての回答は以下のとおりとなっています。
42.5% 年次有給休暇取得の促進
41.9% 時差出勤・フレックスタイム制勤務
39.8% 資格(検定)等の取得支援
38.8% 人材育成体系(研修)の充実
36.1% テレワーク(在宅勤務)
27.7% 出産・育児との両立支援
9.4% 兼業・副業の推進
6.0% 介護との両立支援
3.4% その他

 働き方改革の影響なのか、このように、年次有給休暇、時差出勤・フレックスタイム制、テレワークなど働き方に関する項目が上位に来ていることが印象的です。中でも「年次有給休暇取得の促進」が1位となっているというのは少し驚きではないでしょうか。関心事であることは想像がつきますが、ここまでとは。年休の取得率は単純に他社と比較されやすい項目でもありますので、既存社員のワークライフバランスの実現と共に、人材採用の面からもその取得促進が望まれます。


参考リンク
東京商工会議所「2022年度 新入社員意識調査の集計結果(2022/5/26)」
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1029599

(大津章敬)