大手企業の2022年夏季賞与平均は前年比13.81%増の929,259円

 ここ2年半は、経済が新型コロナに翻弄された期間となりましたが、徐々にコロナも収束の気配が見え始め、大手企業を中心に企業業績も回復してきたことから、2022年の夏季賞与は前年比で大幅増という結果となっています。本日は、経団連が2022年6月21日に公表した「2022年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(第1回集計)」の結果を見てみることにしましょう。なお、本調査の対象は、原則として従業員500人以上、主要21業種大手253社で、今回は妥結し、平均額が明らかになっている20業種105社の結果となっています。

 これによれば、2022年夏季賞与の妥結額平均は、前年比+13.81%の929,259円となっています。なお、製造業の平均は+15.11%の930,475円、非製造業の平均は+6.99%の922,512円となっており、特に製造業での回復が目立っています。

 今回の調査は大手企業が対象のものであり、中小企業も同様かと言えばそうではないということになるでしょう。また現在の物価上昇・円安の状況で、大手企業であっても冬季賞与に向けては先行き不透明になってきています。


参考リンク
経団連「2022年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(第1回集計・2022年6月21日)」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2022/065.pdf

(大津章敬)