2024年卒の新卒採用 20.7%が「採用を増やす」と回答

 コロナによるマスク生活が未だ続く中、深刻な採用難の時代となっています。先日公表された2022年8月の有効求人倍率は、前月比+0.03ポイントの1.32倍となり、バブルピークの1.46倍(1990年7月)に迫る水準となってきました。

 このような中、新卒採用についても、採用を増やす動きが加速しています。学情では、これから採用活動が本格化していく2024年卒の採用予定について調査しました。それによれば、2023年卒採用と比較した2024年卒の採用予定数の見通しは以下のようになっています。
 20.7% 増やす
 63.7% 並み
 3.6% 減らす
 11.9% 未定

 このように「採用を増やす」という企業が約2割増加しており、新卒採用の激化は更に進むことが予想されます。これに伴い、2024年卒の選考開始時期については、「早める予定」との企業が41.5%に上りました。具体的な選考開始時期は「2023年2月頃」が21.8%、「2023年1月頃」が20.6%となっており、広報解禁となる3月を待たずに選考を開始する予定の企業が62.4%にも達しています。

 このように2024年卒については、採用活動の早期化は更に強まることが予想され、企業としての対応が求められます。企業の採用の負担も大きくなっており、相対的にリソースが少ない中小企業の新卒採用は厳しい状況となっています。


参考リンク
学情「2024年卒の採用予定数は「増やす」が「減らす」の5.7倍に(2022/9/27)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000943.000013485.html
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年8月分)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28129.html

(大津章敬)