令和4年版 過労死等防止対策白書が公表されました
働き方改革により長時間労働の問題は全体としては解消の方向に向かっているものの、深刻な人手不足に陥っている企業が増加していることから、今後、過重労働による健康障害や過労死の問題が増加することが予想されます。政府は、先日、「令和3年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況」(令和4年版 過労死等防止対策白書)を閣議決定し、その内容を公表しました。その内容は以下のようになっています。
第1章 労働時間やメンタルヘルス対策等の状況
1 労働時間等の状況
2 職場におけるメンタルヘルス対策の状況
3 自殺の状況
第2章 過労死等の現状
1 過労死等に係る労災補償の状況
2 国家公務員の公務災害の補償状況
3 地方公務員の公務災害の補償状況
第3章 過労死等をめぐる調査・分析結果
1 労災支給決定(認定)事案の分析及び労働・社会分野の調査結果
2 公務災害の支給決定(認定)事案の分析結果
3 疫学研究等の分析
第4章 過労死等の防止のための対策の実施状況
1 労働行政機関等における対策
2 調査研究等
3 啓発
4 相談体制の整備等
5 民間団体の活動に対する支援
このように過労死問題の現状から対応までを確認することができるようになっています。非常に興味深い内容が含まれますので、是非ご覧ください。
参考リンク
厚生労働省「令和4年版 過労死等防止対策白書を公表します」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28454.html
(大津章敬)