若手人材不足により増加が予想されるミドルの求人

 深刻な人手不足が続いています。かつては30歳や35歳が転職上限年齢などと言われましたが、いまや状況は大きく変わってきています。本日はエン・ジャパンの「転職コンサルタント170人が転職市場を予測!「2023年ミドルの求人動向」調査」から、35歳以上のミドルの転職状況の予測について見ていきましょう。

 以下がし設問に対する主要な回答内容となります。
(1)2023年におけるミドル人材を対象とした求人募集の変化
77% 増加すると思う
10% 減少する思う
13% 変化はないと思う
(2)2023年はミドル人材にとって転職に適した年となると思うか
79% 思う
21% 思わない
(3)35歳以上のミドル人材を対象とした求人が増えると思う理由
47%(26%) 若手人材の不足により、採用人材の年齢幅を広げざるを得ないため
43%(31%) 既存事業拡大に伴う経験者募集が増えているため
34%(36%) DX化を推進するためのスペシャリストが増えているため
32%(30%) 管理職が不足しているため
31%(31%)業態のシフトチェンジに伴う経験者募集が増えているため
※()内は前年調査

 やはり若手人材の不足により、対象年齢が拡大し、ミドル人材への求人が増加すると予想されています。採用側としては対象を拡大するということですが、ミドルの既存社員の退職リスクが高まっているとみることもできます。改めて、社員の定着と新規採用のバランスを取りながら、安定的な人材の確保を進めていきたいものです。


参考リンク
エン・ジャパン「転職コンサルタント170人が転職市場を予測!「2023年ミドルの求人動向」調査」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/31406.html

(大津章敬)