コロナ以降、孤独を感じる労働者が増加し、34.7%に

 新型コロナウイルスの感染は、いまだ終息が見えず、現在も第8波として新規感染者数が増加する状況となっています。このような環境の中で、ストレスを感じる場面も多くなっているのではないでしょうか。そこで本日は、連合の「コロナ禍における職業生活のストレスに関する調査2022」の中から、コロナ禍によるストレスの増加と孤独感の状況について見てみたいと思います。

 まずは、コロナ禍前と比べて、自分の仕事や職業生活に関してのストレスが増加したという回答は36.6%となっています。またこれを雇用形態別にみると、正規雇用者では40.2%、非正規雇用者では31.0%となっており、正規雇用者の方がよりストレスを強く感じるようになったという結果が出ています。

 また、「自分が孤独であると感じることがあったか/あるか」という設問については、「あった/ある」という回答は、コロナ禍前の29.7%から、現在では34.7%と5.0ポイントの上昇となっています。年齢別では、30歳~39歳が6.7ポイント上昇ともっとも大きく増えています。

 コロナ禍以降、生活様式や就業環境の変化などにより孤独感が強まっている傾向にあるのでしょう。こうした状況はメンタルヘルス不調などの問題にも繋がりやすいことから、企業としてもラインケアを中心とした対応を進めておきたいものです。


参考リンク
連合「コロナ禍における職業生活のストレスに関する調査2022」
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20221208.pdf

(大津章敬)