厚労省が企業に向けて周知・推奨する職場における「搾乳室」の設置
令和3年度雇用均等基本調査によると、女性の育児休業の取得期間は令和3年度で「10ヶ月から12ヶ月未満」が30.0%、「12ヶ月~18ヶ月未満」が34.0%となっています。この数字からおおよそ産後休業後から子どもが1歳~1歳6ヶ月に達するまでの取得が多いのではないかと予測しますが、キャリア形成等の観点から、子どもが1歳に達する前に職場復帰する女性従業員も、今後増えて来るのではないかと想像します。
そのような中、厚生労働省から「職場に「搾乳室」を作りましょう!」というリーフレットが公開されました。
出産した女性は母乳での育児をすることも多く、育児休業から復帰した女性従業員が、母乳育児をしてきたことによる影響として、授乳回数が減ったことにより、母乳が溜まって乳房が張ってくることがあります。搾乳室はこのようなときに、出産後の女性が母乳を自分で搾ることであり、衛生的で他人から見えないスペースが必要になります。
職場復帰はあらかじめ復帰日が決まっていることもあり、その復帰日に合わせ調整をするということが本来的な対応なのかもしれませんが、女性が安心して職場復帰できる環境作りとしては、このようなの対応も重要になるかもしれません。
特に女性の早めの職場復帰を促し、女性の活用をさらに進めたいと考える企業では、実際に育児休業を取得した女性や、育児休業を取得中の女性にヒアリングをしてニーズをつかむといった対応をすることで、実態に即した対応がとれるのかもしれません。
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2023年3月27日「職場に「搾乳室」を作りましょう!」
https://roumu.com/archives/115883.html
参考リンク
厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-r03.html
厚生労働省「女性労働者の母性健康管理等について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku05/index.html
(宮武貴美)