学生が社風や社員の雰囲気を感じるために参考にする施策「対面のインターンシップ・仕事体験」が1位

 就職活動中の学生が、企業を選ぶ際に重視する項目のひとつが「社風や働く社員」ですが、その社風や社員の雰囲気を感じるために多くの学生が参考にしているのが「対面のインターンシップ・仕事体験」であるという調査結果が出ています。

 マイナビが実施した「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(3月)」※にて、学生が企業の社風や社員の雰囲気を感じるために参加したり参考にする施策について複数選択で回答を求めたところ、以下のような結果になったということです。

1位:インターンシップ・仕事体験(対面) 57.9%
2位:個別企業説明会(オンライン) 50.7%
3位:インターンシップ・仕事体験(オンライン)47.9%

 2位以下を見ると、オンラインの施策も多くの回答を集めており、学生・企業ともに対面とオンラインのメリットを上手く使い分けるようになってきたような印象です。

 一方で、こうした環境変化の下でも、やはり依然として「対面でのインターンシップ・仕事体験」が企業の志望度向上に大きく貢献していることが読み取れます。企業としては、単にインターンシップを実施するだけではなく、その中でいかに他社と差別化を図り、求める人材へ自社の魅力を伝えていくかを考えていく必要があるでしょう。

 2025年卒より、一定の基準に準拠するインターンシップで得られた学生情報については、その情報を採用活動開始後に活用可能となるなど、国からもインターンシップの活性化を支援する動きが出ています。新卒採用では学生側の売り手市場が続いていますが、企業側は人材確保に投下するリソースをますます厚くしていく必要に迫られそうです。
※2023年3月25日(土)~3月31日(金)にマイナビ2024の会員に対するWEBアンケート形式で実施され、2024年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生2,963名の有効回答を得たもの。詳細は参考リンク参照。


参考リンク
マイナビ「2024年卒大学生活動実態調査 (3月)」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20230407_48315/
経済産業省「「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を改正しました」https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220613002/20220613002.html

(菊地利永子)