東京都調査の男性育児休業取得率は前年2.4pt増の26.2%
東京都産業労働局が令和4年度の「職場のハラスメント防止への取組等 企業における男女雇用管理に関する調査」結果を公表しました。今回はこの中から、育児休業の取得状況について取り上げましょう。
過去1年間(令和3年4月1日~令和4年3月31日)の育児休業取得率は男性26.2%、女性94.1%であり、男性の育児休業取得率は、前年度調査(23.8%)から2.4ポイント上昇しています。一方、女性では前年度調査(96.0%)から1.9ポイント減少しています。
このように男性の育児休業取得率は増加を続けていますが、男女の育児休業取得時間には大きな差があり、もっとも多い取得期間は女性の「6か月~1年未満」に対し、男性は「1か月~3か月未満」となっています。男性の取得期間の詳細は以下のとおりです。
5日未満 9.3%
5日~2週間未満 15,8%
2週間~1か月未満 13.1%
1か月~3か月未満 38.3%
3か月~6か月未満 8.7%
6か月~1年未満 7.1%
1年 2.7%
1年を超え1年6か月未満 0.5%
1年6か月~3年未満 1.1%
3年~ 0.0%
異次元の子育て対策により、男性の育児休業取得率を女性並みに引き上げる目標が設定される見通しとなっており、今後、更なる取得促進策が講じられることになります。男性も普通に育児休業を取得できるような環境整備が求められます。
参考リンク
東京都産業労働局「令和4年度職場のハラスメント防止への取組等 企業における男女雇用管理に関する調査」
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/koyou/danjo/r4/index.html
(大津章敬)