東証プライム企業の夏季賞与平均妥結額は前年1.5%増の794,008円

 ゴールデンウィークも明け、そろそろ夏季賞与が気になる時季となってきました。そこで本日は、労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2023年 夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」の結果から、今夏のトレンドを見ていきたいと思います。なお、本調査の対象は東証プライム上場企業で、今回の支給水準は118社の結果となっています。

 これによれば、2023年春季交渉時に決まった夏季賞与・一時金の支給水準は、東証プライム上場企業の全産業ベース(118社、単純平均)で794,008円(前年比+11,356円)となっています。
 
 昨年の伸び率である6.5%と比較すると伸びは低下していますが、今春は賞与よりもベースアップなど賃上げが議論の中心となり、月次賃金が伸びている企業も多くありますので、このような結果に落ち着いたと考えられます。中小企業では資源高等が価格転嫁できず、業績が停滞しているケースも多いため、これと同様とはならないと思われますが、トレンドとして理解はしておきましょう。


参考リンク
労務行政研究所「東証プライム上場企業の2023年 夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査(2023/5/10)」
https://www.rosei.or.jp/attach/labo/research/pdf/000084903.pdf

(大津章敬)