2024年卒学生の内定承諾先の過半数はサマーインターンシップ参加企業

 2024年卒の新卒採用については、企業の採用計画人数の増加もあり、早くも多くの学生が内定を得ているとされています。本日はその状況と課題について、エン・ジャパンの「24卒学生に聞いた「就活状況」調査2023」から見ていくこととしましょう。なお、この調査は同社のインターン・就活サイト「iroots」を利用する2024年に卒業予定の大学生/大学院生を対象に実施されたもので、有効回答数は735名となっています。

 今回の調査のポイントを挙げると、以下のようになります。

  1. 5月中旬時点で内定を取得している学生は83.0%
  2. このうち、「すでに内定承諾して就活を終了した」学生は48.0%。内定を取得しながらも就活を継続している方が52.0%(すでに内定承諾をしているが就活は続けている:19.1%、まだ内定承諾はしていない:32.9%)
  3. 内定承諾をした企業との最初の接触時期は2022年9月までが53.3%(つまりサマーインターンシップの企業に内定承諾をしている)
  4. 本選考にエントリーした企業数は1~5社が23.0%、6~10社が23.5%、11~20社が25.3%

 このように本選考へのエントリー数が10社以下がほぼ半数、そして内定承諾の企業の過半数がサマーインターンシップ参加先ということで、新卒採用においてはインターンシップの重要性が極めて高いということが分かる結果となっています。
 
 インターンシップの実施には現場も巻き込む必要があるため、かなり大きな負担がありますが、まずは本選考のエントリーを得るためには工夫しながら、充実したインターンシップを実施していくことが求められそうです。


参考リンク
エン・ジャパン「24卒学生に聞いた「就活状況」調査2023(2023/5/31)」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2023/33080.html

(大津章敬)