男性の92%が「育児休業を取得したい」と回答

 先日公表された骨太の方針2023の中でも「男性育休の取得促進や育児期を通じた柔軟な働き方の推進」は大きなテーマとして掲げられ、男性の育児休業の取得率目標も2025年度に50%、2030年度に85%と引き上げられました。

 そこで本日は、男性の育児休業に関するミドル世代の意識の変化を見るため、エン・ジャパンが同社のサービス利用者である35歳以上のユーザーを対象に実施したアンケートの結果を確認していきましょう。なお、本調査の回答数は2,066名となっています。
(1)男性が育児休業を取得することについて賛成ですか、反対ですか?
全体:賛成79% 反対2% どちらでもない19%
男性:賛成79% 反対2% どちらでもない18%
女性:賛成73% 反対3% どちらでもない24%
(2)男性が育休を取得する際、妥当な期間はどのくらいだと思いますか?
1日~5日未満 3%
5日~2週間未満 8%
2週間~1か月未満 17%
1か月~3か月未満 26%
3か月~6か月未満 20%
6か月~9か月未満 3%
9か月~1年未満 9%
1年以上 13%
(3)【男性対象】もしこれからお子さんが生まれるとしたら、育休を取得したいと思いますか?※()内は2019年調査
積極的に取得したい 47%(41%)
できれば取得したい 45%(42%)
あまり取得したくない 7%(10%)
取得したくない 4%(4%)

 このように男性の92%が育児休業を取得したいと回答しています。なお、男性育休の取得率が低い理由は何だと思いますかという設問については、「育休を取得しづらい環境がある」がトップとなっていますので、この雰囲気が変われば一気に男性の育児休業取得も進む可能性が高いと言えるでしょう。今後、男性の育児休業取得を促進する政策が矢継ぎ早に打たれていきますので、政府の取得率目標に近い数字が出て来る日も近いのかも知れません。


参考リンク
エン・ジャパン「ミドル2000人に聞いた「男性育休」実態調査(2023/6/5)」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2023/33169.html

(大津章敬)