都内労働組合の2023年夏季賞与平均は過去10年で最高の818,331円

 今春は賃上げの春となりましたが、今年の夏も過去10年間でもっとも賞与が高い夏になりそうです。本日は、東京都産業労働局の「2023年 夏季一時金要求・妥結状況について(中間集計:令和5年6月8日現在)」の結果を見ていきましょう。なお、この調査は都内の1,000労働組合を対象に実施されたもので、今回の結果は妥結し、集計可能な206組合の結果をまとめたものになります。 

 これによれば、既に妥結した労働組合のうち、前年妥結額と比較可能な206組合の平均妥結額は818,331円で、これは平均賃金(318,077円・39.9歳)の2.57ヵ月分に相当します。同一労組の前年妥結額(797,676円)との比較では、20,655円増加(2.59%増)となっています。

 産業別・業種別妥結金額の分析対象(5組合以上)となった17業種のうち、対前年比がもっとも高かったのは、「宿泊業、飲食サービス業」(+29.48%)、以下「学術研究、専門・技術サービス業」(+14.37%)、「私鉄・バス」(+8.00%)となっています。

 調査対象には多くの上場企業が含まれており、中小企業がこれと同じ傾向になるとは言い切れませんが、今夏のトレンドということで理解いただければと思います。


参考リンク
東京都産業労働局「2023年 夏季一時金要求・妥結状況について(中間集計:令和5年6月8日現在)」
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/06/12/01.html

(大津章敬)