東京都の労働相談 令和4年度は「職場の嫌がらせ」が最多に
労働トラブルの現状はどうなっているのでしょうか。本日は、東京都産業労働局雇用就業部労働環境課がまとめた「令和4年東京都の労働相談の状況」からその最新状況を見ていきましょう。
(1)労働相談件数の推移
- 令和4年度の労働相談件数は46,269件で、前年度より765件(1.7%)増加
- 平成25年度から令和2年度まではすべて5万件以上であったため、この2年間は若干低い水準
(2)労働相談の内容
- 労働相談項目総数は、83,093項目で、「職場の嫌がらせ」が最多の9,532項目(11.5%)。以下、「退職」7,869項目(9.5%)、「労働契約」7,650項目(9.2%)、「解雇」6,102項目(7.3%)、「健保・年金」4,384項目(5.3%)の順となっている。
- 近年は「職場の嫌がらせ」と「退職」が1位と2位を独占している。
他の調査と同様に「職場の嫌がらせ」が相談研修のトップとなっています。改めて、職場におけるハラスメント対策の徹底が求められます。
参考リンク
東京都産業労働局雇用就業部労働環境課「令和4年東京都の労働相談の状況()」
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/koyou/soudan/r4/
(大津章敬)