63.7%の女性が管理職になりたくないと考える一方、実際の女性管理職の78.2%は満足と回答

 女性活躍推進の中で、女性の管理職比率がよく問題となります。この点について、実際の女性労働者の意識はどうなっているのでしょうか。本日はJob総研が実施した「2023年 女性管理職の実態調査」の結果を見ていくことにしましょう。なお、この調査は全国の20代~50代の男女587人となっています。

 管理職である女性46名を対象とした質問項目を見てみると、希望して管理職になった者の割合は58.7%であり、41.3%は「希望せずになった」という結果となっています。このように必ずしも希望して管理職になった者ばかりではありませんが、管理職に就いたあとの満足度は以下のようになっています。
 満足 23.9%
 どちらかといえば満足 54.3%
 どちらかといえば不満 8.8%
 不満 4.3%
 とても不満 8.7%

 このように実際に管理職になった者の78.2%は満足という結果が出ており、管理職を続けたいという回答も同じ78.2%(とても続けたい 6.5%、続けたい21.7% どちらかと言えば続けたい 50.0%)となっています。その理由の上位は以下のとおりです。  仕事の幅が広がったから 43.5%
 収入が上がったから 41.3%
 社会的/社内的地位が上がったから 34.8%
 
 一方、管理職ではない女性の中で管理職になりたい思うという回答は36.3%、一方、思わないが63.7%となっており、その背景には59.2%が管理職になれる自信がないと考えていることにありそうです。つまり、管理職になれる自信がない女性労働者が多く、そのために管理職になりたいと思わないが、実際に管理職になった者の満足度は比較的高いということになります。
 
 今後、女性管理職を増やしていくためには、両立支援の環境整備と管理職の職務内容や処遇などの見える化を行った上で、若いうちからリーダーシップを発揮するような場面を増やしていくことが求められるのでしょう。


参考リンク
Job総研「2023年 女性管理職の実態調査(2023/8/28)」
https://job-q.me/articles/15263

(大津章敬)