年収200万未満・配偶者ありパート労働者の50.2%が年収の壁による就業調整を実施

 年収の壁が話題となっていますが、明治安田総合研究所は「2023年 働き方に関するアンケート調査」の中で、パート・アルバイトで働く人(配偶者あり・年収200万円未満)を対象に年収の壁を意識して就業調整を行っているかという調査を行っています。

 その結果は全体で50.2%が就業調整を行っているという回答になりました。これを年齢別で見ると、特に50代でその傾向が高くなっています。
 20代 43.8%
 30代 50.0%
 40代 56.4%
 50代 66.2%
 60代 37.4%

 これだけの人数が年収の壁により就業調整を行っているというのは、社会的には大きな損失です。誰もがその希望により働き方を選択できる仕組みの構築が望まれます。


参考リンク
明治安田総合研究所「2023年 働き方に関するアンケート調査」
https://www.myri.co.jp/research/report/2023_03.php
厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/taiou_001_00002.html

(大津章敬)