企業人事担当者が「リスキリングの必要性が高いと思う職種」1位は「営業」
マイナビ「企業の雇用施策に関するレポート(2024年版)」が公表されました。この調査は、全国の民間企業等にて、中途採用業務のうち「採用費用の管理・運用」に携わっている人事担当者を対象に、雇用施策の導入傾向や今後の意向を明らかにすることを目的として行われたものです。
(調査期間:2023年12月15日~12月18日 調査方法:インターネット調査 調査対象:従業員数3名以上の企業において、直近(2023年1~12月)に中途採用業務を担当し、「採用費用の管理・運用」に携わっている人事担当者 有効回答数:1,400 社)
今回はその中から職種別の「リスキリング」についての調査結果を見ていきたいと思います。
●リスキリングを実施したことのある職種
1位 営業 35.6%
2位 管理・事務 28.7%
3位 企画・経営 27.1%
●これまで実施はないが今後リスキリングを予定・検討している職種
1位 企画・経営 15.7%
2位 管理・事務 13.4%
3位 営業 8.7%
●リスキリングの必要性が高いと思う職種
1位 営業 31.5%
2位 管理・事務 27.6%
3位 企画・経営 26.6%
●リスキリングの必要性が高いと思う職種に対して必要だと思う内容
1位 AIのプログラム開発・AIを用いたデータ分析能力 39.2%
2位 ビックデータの分析・処理能力 38.7%
3位 デジタルスキルを応用したビジネス課題を設定・解決する能力 37.3%
「リスキリングを実施したことのある職種」に関しては、すべての規模の企業群にて「営業」が1位となっており、その必要性の高さが広く認識されている様子がうかがえます。(3~50名…21.1%、51~300名…34.7%、301~1000名…34.9%、1001名以上…43.8%)
一方、別の調査では、「AI・DXスキルを習得したい」「AI・DXスキル」を習得できる企業や仕事は魅力を感じる」と回答した20代がそれぞれ8割を超えるとの結果が出ています(学情「20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(AI・DXスキルの習得 2024年4月版」)。
今後企業は、社員の採用・定着のためにも、リスキリングも含めた教育訓練を、自社の事業における重点職種や採用の難しい職種を中心に推進することを考えていく必要がありそうです。
参考リンク
マイナビ「企業の雇用施策に関するレポート(2024年版)」(2024/3/28)
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2024/03/kigyounokoyousisakunikansururepo-to2024-1.pdf
学情「20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(AI・DXスキルの習得)
2024年4月版」
https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/240412/
(菊地利永子)