社会人2年生の52.8%が「出世したいと思わない」と回答

 今春入社の新入社員について、そろそろ各部門への配属という企業も多いのではないでしょうか。希望と不安の中、入社した新入社員ですが、近年は出世を望まない者が多いとよく言われます。その実態について、ソニー生命保険の「社会人1年目と2年目の意識調査」から見ていきたいと思います。

 全回答者(1,000名)に、「将来、どの役職まで出世したいか」を聞いたところ、以下のような回答となっています。
課長 12.4%
部長 18.4%
役員 13.7%
社長 7.3%
出世したいと思わない 48.2%

 このように約半数が「出世したいと思わない」と回答しています。ここで問題なのが、社会人1年生と2年生の差異です。社会人1年生で「出世したいと思わない」と回答したのは43.6%(男性:31.2%・女性56.0%)だったものが、2年生では52.8%(男性:42.0%・女性63.6%)と10ポイント以上増加しています。その理由については明確な調査はありませんが、実際に職場に入ってみたところ、管理職の仕事の大変さを目の当たりにし、「あのような働き方は無理」という印象を受けたということもあるのではないでしょうか。

 企業としては次世代の会社を担う管理職人材の育成が何よりも重要なテーマとなっていることからすれば、まずは管理職自らが働き方を見直し、若手に憧れられるような仕事の仕方を意識することが重要なのでしょう。


参考リンク
ソニー生命保険「社会人1年目と2年目の意識調査2024(2024/4/18)」
https://www.sonylife.co.jp/company/news/2024/files/240418_newsletter.pdf

(大津章敬)