採用人材の定着に効果的なリファラル採用
人材の採用・定着は、これからの企業の存続においてもっとも重要なテーマとなっています。そこで本日は、商工中金の「中小企業の人材確保に関する調査」を取り上げたいと思います。
※本調査の対象は、同金庫取引先中小企業9,342社で、有効回答数は4,329社となっています。
この調査を見ると、新卒・中途とも採用意欲が高い水準にあることが分かりますが、今回は、人材の定着に効果的だった採用手法についての回答を見ていきましょう。以下がその結果となっています。
35.9% 自社従業員からの紹介による採用(リファラル採用)
33.3% 経営者や役員の家族、親族、取引先からの紹介(縁故採用)
27.6% ハローワーク
25.1% 就職情報サイト、就職情報誌
23.3% 人材紹介エージェント(新卒・中途)
22.5% 学校への求人票提出、学校からの紹介
20.5% ヘッドハンティング
7.8% 合同会社説明会
4.4% 自社ホームページ、貼り紙・ポスターなどでの募集
以上のように、リファラル採用が人材の定着において効果が高いと考えられていることが分かります。特に中小企業においては採用媒体に掲載したとしても反応がなく、採用に繋がらないという話が多く、リファラル採用や縁故採用を強化しようとする動きも見られます。今後はリファラル採用を効果的に運用できるような仕組みづくりが人材採用・定着のポイントとなってくるのかも知れません。
参考リンク
商工中金「中小企業の人材確保に関する調査(2024/5/8)」
https://www.shokochukin.co.jp/report/data/assets/pdf/futai202401.pdf
(大津章敬)