男性の育児休業取得期間、半数が1か月未満
男性の育児休業取得促進に向けた様々な取り組みが進められていますが、社会的な意識も徐々に変化し、男性の取得率もかなり上昇してきています。しかし、取得日数にはまだまだ課題があるとの指摘もあります。そこで本日は、マイナビ「育休に対する男女の意識差と実態調査(2024)」から、男女の育児休業取得日数について見ていくことにしましょう。
男女の育児休業取得日数は以下のようになっています。
5日以内 男性18.5% 女性 0.5%
6日~2週間未満 男性14.5% 女性 2.5%
2週間~1か月未満 男性17.0% 女性 0.5%
1か月~半年未満 男性28.0% 女性 9.0%
半年~1年未満 男性6.5% 女性 21.5%
1年~1年半未満 男性2.0% 女性 26.5%
1年半以上 男性1.0% 女性 37.0%
このように女性の場合は1年半以上が37.0%であるのに対し、男性では1か月未満の合計がちょうど50.0%となっています。その背景には主として母親が育児を担い、父親はその補助的な位置づけにあることが多いことや、収入への不安が大きいことがあると思われます。育児休業を長期間取得することだけが正解ではなく、育児を社会的に支援する環境の整備も重要であるのは間違いありませんが、来春施行予定の育児休業給付の拡充等の政策により、今後も男性の育児休業取得は進んでいくことになるでしょう。企業としても男性が支障なく、育児休業を取得できる環境整備が求められています。
参考リンク
マイナビ「育休に対する男女の意識差と実態調査(2024)2024/5/17」
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/18/
(大津章敬)