過去最多の12,120件となった個人情報取扱事業者等における個人データの漏えい等 

 個人情報保護委員会は、個人情報保護法第168条の規定に基づき、委員会の所掌事務の処理状況について毎年国会に報告するとしており、先日、令和5年度の年次報告が行われました。

 この年次報告の資料から、個人情報取扱事業者等に対する監督の状況をみると、2023年度では、個人データの漏えい等事案2,120件で、昨年度の7,685件よりも大幅に増加しました。委員会に対し直接報告された事案において、漏えい等した情報の種類は顧客情報が最も多く(83.5%)、形態別にみると、紙媒体のみが漏えい等したものが82.0%、電子媒体のみが漏えい等したものが12.2%となっています。

 企業向けに、個人情報保護委員会からパンフレット等が出ていますので、参考にして安全管理措置を行い、個人データの漏えい対策を行いましょう。


参考リンク
個人情報保護委員会「年次報告・上半期報告」
https://www.ppc.go.jp/aboutus/report/
個人情報保護委員会「広報資料(出版物・動画)」
https://www.ppc.go.jp/news/publicinfo/

(福間みゆき)