骨太の方針・成長戦略2024 閣議決定

 2024年6月21日(金)に、「経済財政運営と改革の基本方針2024 ~賃上げと投資がけん引する成長型経済の実現~」(骨太方針2024)および「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版」が閣議決定されました。

 人事労務関連としては、中小企業の賃上げに重点が置かれ、引き続き、三位一体の労働市場改革を推進すると述べられています。個別論点としては、以下のような事項が取り上げられています。

  • 副業・兼業における割増賃金の支払に係る労働時間の通算管理の見直し
  • 最低賃金の全国加重平均1,500円の2030年代半ばまでの達成
  • 非正規雇用労働者に対する同一労働・同一賃金制の施行強化
  • ジョブ型人事指針の公表
  • 個々の企業の実態に応じた役職定年・定年制の見直し
  • スタートアップ等に関する裁量労働制等の運用明確化
  • 解雇無効時の金銭救済制度の検討
  • 現場人材等の評価制度の構築とスキル取得支援
  • 女性活躍推進法の開示義務化のフォローアップ

 今後の企業経営にも大きな影響を与える重要な内容ですので、是非、本文の内容もチェックしてみてください。


参考リンク
内閣府「経済財政運営と改革の基本方針2024」
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2024/decision0621.html
内閣官房「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版を閣議決定しました」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/index.html#2024_head

(大津章敬)