連合 2024年賃上げの最終集計結果は15,281円(5.01%)
連合の2024春季生活闘争 最終回答集計結果が公表されました。ポイントは以下のとおりです。
- 平均賃金方式で回答のあった5,284組合の「定昇相当込み賃上げ計」は加重平均で15,281円・5.10%(昨年同時期比4,721円増・1.52ポイント増)。最終集計まで5%超えを維持したのは33年ぶり。
- このうち300人未満の中小組合3,816組合は11,358円・4.45%(同3,337円増・1.22ポイント増)となった。
- 賃上げ分が明確に分かる3,639組合の「賃上げ分」は10,694円・3.56%、うち中小組合2,357組合は8,256円・3.16%となり、最終集計で3%を上回ったのは、賃上げ分の集計を開始した2015年以降初めて。
- 有期・短時間・契約等労働者の賃上げ額は、加重平均で、時給62.70円(同9.92円増)・月給10,869円(同4,041円増)。引上げ率は概算でそれぞれ5.74%・4.98%となり、時給は一般組合員(平均賃金方式)を上回っている。
このようにバブル崩壊以降30年ぶりという歴史的な賃上げとなりました。国の政策としても賃上げがトップランクに位置付けられており、最低賃金の高水準での引き上げも受け、この流れはしばらく継続すると予想されます。改めて賃上げに対応できるだけの収益性を確保することが企業の生き残りの絶対条件となっています。
参考リンク
連合「2024春季生活闘争 第7回(最終)回答集計結果について(2024/7/3)」
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2024/yokyu_kaito/kaito/press_no7.pdf
(大津章敬)