経団連調査の大手企業2024年賃上げの平均は5.58%・19,210円
経団連調査による2024年大手企業賃上げの最終集計が公表されましたので、以下で確認していきましょう。なお、本調査の対象は、原則として従業員500人以上、主要22業種大手244社で、今回は22業種135社の集計となっています。
これによれば、今春の賃上げの総平均は19,210円(5.58%)という歴史的な水準となりました。一方、製造業平均は19,636円(5.79%)、非製造業平均は17,969円(5.01%)となっています。
円安などにより物価も高騰していますので、こうしたベースアップが行われてもそれほど余裕ができたということはないのかも知れませんが、我が国が本格的な賃上げに向けて動き出した歴史に残る春になったのは間違いありません。直近の株価や円相場の混乱で来年に向けては不透明感が強まっていますが、引き続き、賃上げ基調が続くことが期待されます。
参考リンク
日本経済団体連合会「2024年春季労使交渉・大手企業業種別妥結結果(最終集計)2024/8/5」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2024/056.pdf
(大津章敬)