人材が定着する中小企業のポイントは労働時間・コミュニケーション・人事評価
人材採用難が続く中、既存従業員の定着が人材確保における重要事項となっています。そこで本日は、リクルートの「中小・中堅企業の事業課題・人材課題に関する調査「人材定着編」の中から、人材定着に向けて効果的な取り組みについて見ていきたいと思います。
今回は、従業員規模5人以上300人未満の中小企業の結果を見てみたいと思いますが、人材の定着に向けた取り組みで「定着できている群」と「定着できていない群」の回答で差が大きかったものの上位は以下のようになっています。
- 業務時間の柔軟化
- 時間外労働の削減・休暇の取得促進
- テレワークの導入
- 他社よりも高い賃金水準の確保
- 成果や業務内容に応じた人事評価
また職場環境と人材定着の関係についても同様に上位を見てみると以下のようになっています。
- 上下関係にとらわれず意見を出しやすい
- 従業員間のコミュニケーションが活発である
- 実際の成果や業務の内容に応じた人事評価を行っている
- 従業員の家庭やプライベートの事情を考え、フォローし合える環境がある
- 仕事の内容や範囲が明確である
- 年齢や性別にとらわれず活躍できる環境を整えている
- 経営者と話しやすい環境がある
- 個人の意向やライフスタイルに配慮した人材配置を行っている
- 残業を減らそうとする雰囲気がある
- 経営者が人材の活躍に対して積極的に取り組んでいる
このように見ると、人材の定着には(1)労働時間など働きやすい環境、(2)社内の良好なコミュニケーション、(3)適切な人事評価の実施などがポイントになりそうです。是非、工夫してみてください。
参考リンク
リクルート「中小・中堅企業の事業課題・人材課題に関する調査「人材定着編」 」
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240927_work_01.pdf
(大津章敬)