26卒学生の4割以上が、9月末時点で「選考参加を決めている企業がある」と回答

 2025年卒採用から、一定の条件の下でインターンシップと採用活動を連携させることが可能になりました。このことを受け、より早い時期に就職活動をスタートさせる学生が増加し、企業の広報活動なども総じて前倒しになっています。

 先日、学情は「選考に進みたい企業」についての調査結果を公表しました。同調査では、2026年卒学生(現大学3年生)の回答者のうち「選考に進むことを決めている企業がある」と回答した学生が4割を超えるという結果となりました。今回はこの調査の結果について、見ていきたいと思います。
(調査期間:2024年9月13日~2024年9月24日、有効回答数:224件、調査方法:Web上でのアンケート調査)


(1)選考に進むことを決めている企業はありますか?
 選考に進むことを決めている企業がある 42.0%
 選考に進むことを決めている企業はない 58.0% 

(2)インターンシップやオープン・カンパニーに参加した企業の中で、選考に進みたい企業はありますか?
 選考に進みたい企業がある      43.5%
 選考に進むか検討している企業がある 41.1%
 選考に進みたい企業はない      15.3%


このように、3年生の 9 月末時点で「選考参加」を決めている企業があり、また、選考に進むか検討中の企業があるとの回答を合わせると、8割を超える学生が、インターンシップやオープンカンパニーに参加した企業の選考に進むことを考えているという結果となっています。

アンケート回答者からは、「インターンシップに参加して、仕事内容や企業の雰囲気を掴むことができた」「インターンシップの内容が充実していたため、選考に参加したいと思った」「自身の強みをインターンシップ内のワークで活かせた実感があった」などの声が上がっているということです。
 
選考の早期化・長期化が進む中、採用業務の負荷が大きくなっており、リソースの少ない中小企業にとっては厳しい環境となっていますが、インターンシップが学生の応募の動機形成に大きく関わっていることを改めて印象付けられた結果となりました。


参考リンク
学情「2026年卒学生の就職意識調査(選考に進みたい企業)2024年10月版(2024/10/8)」
https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/241008/

(菊地利永子)