26年卒採用の11月末内々定率、昨年同比5.1ポイント増の16.9%
学情から「2026年卒 内々定率調査 2024年12月度(2024/12/3)」の結果が発表されました。(調査期間:2024年11月25日~ 2024年11月30日、調査対象:2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生、調査方法:インターネットによるアンケート、回答者数:341人)
これによると、2026年卒採用の内々定率は、11月末段階の初回調査で前年同時期より5.1ポイントも高い16.9%となったということです。今回はこの調査結果から、直近の新卒採用の状況を見ていきたいと思います。
●学生の動き
(1)内々定の状況 (2024年11月末時点)
内々定を獲得した ・・・ 16.9%
内々定を得ていない ・・・ 83.1%
※文理別では文系が「15.4%」、理系が「19.8%」。理系は既に2割に迫っている。
(2)内々定を得た企業と接点を持ったタイミング (インターンシップやプレエントリーなど)
2024年6月 ・・・ 35.0%
2024年8月 ・・・ 14.3%
2024年5月 ・・・ 12.4%
※内々定を獲得している学生の6割超が、2024年6月までに内々定先企業との接点をもっていた。
●企業の状況
(1)業種(内々定を出した企業の業種)
IT・ソフトウェア・インターネット ・・・ 30.3%
建設・住宅関連 ・・・ 15.1%
情報・調査・コンサルティング ・・・ 13.1%
※前年同時期は1.6%だったスーパー・流通・百貨店が12.2%で4位に急上昇。
(2)規模(内々定を出した企業の規模)
5,000人以上 ・・・ 35.7%
1,000-2,000人 ・・・ 22.1%
300-499人 ・・・ 14.6%
※5,000人以上の大企業が多くなっているが、2位以下は中堅・中小企業の積極姿勢が目立つ。
(3)内々定先からのフォローの実施状況
人事担当との面談(オンライン) ・・・ 50.4%
先輩社員との面談(オンライン) ・・・ 37.3%
懇親会(オンライン) ・・・ 22.3%
※既に内々定者フォローも行われているが、この時期は大学の授業に配慮してか、対面での実施は控えめだった。
学情によれば、内々定を得ている学生については、6月~8月の夏のインターンシップ等に参加し、9~11月の最終面接で内々定という流れが多くなっていて、企業が競うように内々定を出しているような状況だということです。
一方で、調査時点で「内々定を得て就職活動を終了した」と回答した学生は全体の2.4%にとどまっており、今後企業は、従来よりも長い期間、内々定者へのフォロー対応に追われることとなっていきそうです。
参考リンク
学情「2026年卒 内々定率調査 2024年12月度(2024/12/3)」
https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/26naiteiritsu1203/
(菊地利永子)