賃金のデジタル払い、リクルートと三菱UFJ銀行の子会社が2社目の指定に

 今年の人事労務分野の重要キーワードの一つに「賃金のデジタル払い」がありましたが、厚生労働省による資金移動業者の審査に時間がかかり、これまでPayPay1社のみの指定に止まっていました。先日、2社目として、リクルートと三菱UFJ銀行が共同出資する株式会社リクルートMUFGビジネスが、資金移動業者として厚生労働大臣より指定を受けました。

 同社では、リクルートが提供する給与支払サービス『Airワーク 給与支払』とRMBが提供する決済ブランド『COIN+(コインプラス)』の連携が完了し、必要な手続きが完了すれば、従業員は現在受け取り可能な銀行口座に加え、『COIN+』を組み込んだRMBが提供するスマホアプリ『エアウォレット』で30万円を残高上限額とした即払い受け取りも選べるようになるとしています。なお、同サービスは『Airワーク 給与支払』を利用するすべての事業者を対象に、2025年1月上旬よりス提供が開始されます。

 2025年は賃金のデジタル払い元年になりそうです。


参考リンク
厚生労働省「資金移動業者の口座への賃金支払(賃金のデジタル払い)における資金移動業者の指定」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46646.html
リクルート「リクルートMUFGビジネス、「賃金のデジタル払い」で厚生労働大臣による指定受領」
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/1213_14907.html
厚生労働省「資金移動業者の口座への賃金支払(賃金のデジタル払い)について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03_00028.html

(大津章敬)