高まる求職者の「基本給の高さ」へのこだわり

 昨今の賃上げの流れの中で、求職者の賃金に対するこだわりが強くなっていることを感じます。そこで本日はJob総研の「2025年 理想の就活実態調査」から、求職者の意識の変化について見ていくこととします。
(1)もう一度就活する際に重視すること
 以下のように「基本給」が他の項目よりも頭一つ抜けてトップとなっています。
68.7% 基本給
58.5% 仕事内容
47.6% ワークライフバランス
41.5% 勤務地
41.3% 福利厚生
40.5% 業界の将来性
34.7% ボーナス額
28.6% 職種の将来性

(2)2025年の優先
 賃金アップの合計は71.7%となっていますが、年代別で見ると50代が79.3%となっています。キャリアの後半に入っていることから、スキルアップよりも現実的な賃金アップを優先する意識が見て取れます。
24.8% 断然賃金アップ
20.6% 賃金アップ
26.3% どちらかと言えば賃金アップ
7.2% 断然スキルアップ
10.3% スキルアップ
10.8% どちらかと言えばスキルアップ

 今回の調査で興味深いのはボーナス額を重視するという回答が34.7%であるのに対し、基本給が68.7%にもなっていることでしょう。求職者は年収よりも基本給を重視する傾向が強まっており、今後、ソニーのように賞与支給額を減らし、基本給に振り分ける事例が増加することになるかも知れません。


参考リンク
Job総研「2025年 理想の就活実態調査」
https://job-q.me/articles/15797

(大津章敬)


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