37%の労働者が仕事にやりがいがないと回答
最近は賃金や休日数など労働条件の改善による採用力強化の話を頻繁に耳にします。人材採用や定着において、こうした労働条件は当然重要な要素になりますが、実際にその人材が組織の中で活躍し、定着するためには、同時に働きがいを感じてもらうことも重要です。そこで本日は、エン・ジャパンの「ビジネスパーソン3900人に聞いた「仕事のやりがい」に関する調査」の結果を見ていくこととしましょう。
まず「仕事において、「やりがい」は必要だと思いますか?」という設問については全体の95%が必要だと回答しています。しかし、現在の仕事においてやりがいを感じることがありますかという設問においては、以下のように37%の労働者がやりがいを感じていないという結果が出ています。
12% 頻繁にある
51% 時々ある
26% ほとんどない
11% まったくない
それでは、やりがいを感じることがない理由はどこにあるのでしょうか?以下がその上位となっています。
45% 頑張っても給与・役職が上がらないから
31% 同じ仕事を繰り返しているから
28% 成長を実感できないから
28% 職場に尊敬する人がいないから
25% 興味のある仕事ではないから
特に上位3つについては人事評価やキャリアパスの整備、面談などによって一定程度改善ができる項目ではないかと思われます。一方、やりがいを感じるときについては以下のような項目が上位に来ています。
57% 誰かの役に立っていると感じたとき
42% ひとつの仕事をやり遂げたとき
34% 目標を達成したとき
25% 社会に貢献できていると感じたとき
25% 自身の成長を実感したとき
これらについても仕事の与え方や承認などを意識的に工夫することで、十分に感じてもらえる内容です。社員が受け身であり、その主体性を引き出したいと考える経営者は多いと思いますが、こうした点を改善することで社員の主体性を引き出してみてはいかがでしょうか?
参考リンク
エン・ジャパン「ビジネスパーソン3900人に聞いた「仕事のやりがい」に関する調査ー『エン転職』ユーザーアンケートー」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2025/40621.html
(大津章敬)