労働時間制度の概要・論点についてよくまとめられた労働条件分科会資料

 労働基準法改正に向けた議論が、厚生労働省の労働政策審議会労働条件分科会でスタートしました。
 
 この会議の前提として行われていた労働基準関係法制研究会が2025年1月8日に公表した報告書においては、以下の柱立てがなされています。

  1. 労働基準関係法制に共通する総論的課題として、労働基準法における「労働者」、「事業」、「労使コミュニケーションの在り方」
  2. 労働時間法制の具体的課題(各労働時間制度)

 今回の労働条件分科会では、同研究会報告書に盛り込まれた内容や、その他の必要な内容について、データも参照しつつ、議論が行われ、その後、今夏を目途に意見を中間的に整理し、最終的には年内を目途に議論の取りまとめを目指すとされています。
 
 労働基準法改正に繋がる重要な議論となりますので注目をしたいところですが、今回の会議では労働時間制度にかかる様々な資料が示されています。その中にある「労働時間等関係資料」というタイトルの全35ページの資料は現在の我が国の労働時間制度の概要、統計調査、課題などが非常に分かりやすくまとめられています。労働時間制度の論点について確認するのに最適な資料となっていますので、是非以下よりご覧ください。 
https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001426233.pdf


参考リンク
厚生労働省「第194回労働政策審議会労働条件分科会(資料)2025/2/28」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53211.html
厚生労働省「「労働基準関係法制研究会」の報告書を公表します(2025/1/8)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48220.html

(大津章敬)


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