2025年春闘、連合の第1回回答集計結果は昨年を上回る17,828円(5.46%)

 注目の春闘ですが、2025年3月12日に集中回答日を迎え、満額回答が連発という状況が報道されていましたが、連合からその第1回回答集計が公開されました。
 
 そのポイントは以下のようになっています。

  1. 平均賃金方式で回答があった760組合の加重平均は17,828円・5.46%と、昨年同時期を上回った(昨年同時期比 1,359円増・0.18ポイント増)。
  2. 300人未満の中小組合(351組合)は、14,320 円・5.09%で、昨年を上回るとともに(昨年同時期比2,408円増・0.67ポイント増)、昨年比の上げ幅では規模計をも上回った。
  3. 中小組合の賃上げ率が 5%以上となるのは、1992年(5.10%)以来 33年ぶり。
  4. 賃上げ分が明確にわかる 649組合の賃上げ分は 12,571円・3.84%(同1,064円増・0.14ポイント増)で、賃上げ分が明確にわかる組合の集計を開始した 2015年以降で最も高くなった。
  5. 有期・短時間・契約等労働者の賃上げ額は、時給75.39円(同4.29円増)と、昨年同時期を上回った。時給の引上げ率(概算)は 6.50%(同0.03ポイント増)と、一般組合員(平均賃金方式)をも上回っている。

 このように歴史的賃上げとなった昨年を上回る結果となっています。現実には賃上げができる企業とできない企業の二極化が更に進むことになるでしょう。この新たな環境での企業に存続に向け、収益性の向上が不可欠です。


参考リンク
連合「2025 春季生活闘争 第1回回答集計(2025年3月14日集計、3月14日公表)」
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2025/yokyu_kaito/kaito/press_no1.pdf?5

(大津章敬)


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