職場の飲み会には参加したくないという回答が56.2%
飲みニケーションが難しくなったと言われるようになり、かなりの期間が経過しましたが、コロナ禍を経た現在の状況はどうなっているのでしょうか。本日は、リクルートの調査から、最近の職場の飲み会の状況、従業員の意識の変化について見ていきましょう。なお、本調査の対象は、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女で対象者数は10,962件となっています。
(1)職場のメンバーとの飲み会についてのイメージ
[ポジティブ]
30.4% 普段会話しない人と会話できる
25.2% 上司・同僚・部下の人物理解が進む
24.6% おいしいものが食べられる
22.1% 職場の雰囲気が良くなる
18.1% ストレス発散になる
[ネガティブ]
36.3% 気を使い、くつろげない
29.2% かえってストレスがたまる
28.5% プライベートな時間が削られる
21.9% 自腹で払うのは嫌だ
13.9% 翌日の仕事に悪影響がある
(2)過去1年以内に行われた職場の飲み会(括弧内は2016年調査)
忘年会 35.3%(60.6%)
送別会 22.9%(36.0%)
歓迎会 22.0%(35.1%)
新年会 17.4%(28.3%)
達成会・打ち上げ 8.5%(15.2%)
暑気払い 6.8%(15.2%)
決起会 5.4%(7.2%)
その他の定期的な飲み会 6.3%(12.5%)
不定期でこれといった理由のない飲み会 18.7%(22.1%)
どれもない 40.1%(25.1%)
(3)今後、参加したい職場の飲み会
忘年会 23.3%(41.2%)
歓迎会 16.0%(23.0%)
送別会 15.8%(23.5%)
新年会 12.9%(21.3%)
達成会・打ち上げ 8.1%(12.5%)
暑気払い 6.1%(10.7%)
決起会 3.7%(5.2%)
その他の定期的な飲み会 5.6%(9.4%)
不定期でこれといった理由のない飲み会 17.2%(18.6%)
どれもない 56.2%(42.6%)
数値を見るだけで、多くの従業員が職場の飲み会をネガティブなものと捉える傾向が強まっていることが分かります。56.2%がいずれの飲み会にも参加したくないと考えているというのは厳しい現実であり、組織内コミュニケーションを促進する工夫が求められていることが分かります。
忘年会でさえ、参加したいという回答は23.3%となっており、今後、職場の飲み会はますます減少していくことになるのでしょう。なお年代別・性別の集計は以下のリンクの資料をご覧ください。40代以上の女性が特にネガティブであることがよく分かります。
参考リンク
リクルート「職場の飲み会、実施率は2017年調査比で大幅減少(2025/5/29)」
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20250529_gourmet_01.pdf
(大津章敬)

