40%の企業で2025年に中途採用者賃金を4%以上引き上げる予定と回答
中途採用・転職市場が活況となっています。政府の三位一体の労働市場改革では、リスキリングからの成長分野への労働移動を促進することにより、構造的な賃上げを進めるというものですが、多くの企業において実際に中途採用者の賃金引き上げが行われているようです。本日は、マイナビの「中途採用・転職 総括レポート 2025版(2024年実績)」から中途採用者の賃上げ引き上げ状況について見てみたいと思います。
全体で2024年の実績と2025年の予定を見てみることにしましょう。
4.9%→8.4% 前年度より、20%以上の水準で上げた(上げる予定や検討がある)
16.3%→15.1% 前年度より、10%以上~20%未満の水準で上げた(上げる予定や検討がある)
22.7%→19.5% 前年度より、4%以上~10%未満の水準で上げた(上げる予定や検討がある)
15.0%→11.9% 前年度より、3%以上~4%未満の水準で上げた(上げる予定や検討がある)
8.8%→6.9% 前年度より、2.5%以上~3%未満の水準で上げた(上げる予定や検討がある)
6.1%→5.7% 前年度より、1.5%以上~2.5%未満の水準で上げた(上げる予定や検討がある)
4.2%→4.0% 前年度より、1.5%未満の水準で上げた(上げる予定や検討がある)
16.2%→19.2% 変わらない(予定)
0.8%→0.9% 前年度より下げた(下げる予定)
5.1%→8.4% 把握していない・わからない
このように2025年の予定として、前年度より20%以上の水準で上げる予定や検討があるという回答が8.4%もあり、また4%以上の引き上げの合計も43.0%となっており、初任給だけでなく、中途採用の賃金も大幅に上昇していることが分かります。
今後、中小企業から賃金水準の高い中堅企業・大企業への労働移動がますます進むことが予想されます。改めて収益性の向上が企業生き残りの絶対条件であることが分かります。
参考リンク
マイナビ「中途採用・転職 総括レポート 2025版(2024年実績)(2025/6/6)」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250606_97049/
(大津章敬)

