経団連の2025年中小企業賃上げ調査の平均は11,826円(4.35%)

 経団連から2025年の中小企業の賃上げに関する調査結果が出てきました。この調査は、原則従業員数500人未満の17業種754社を対象に実施したもので、今回の結果は17業種251社の集計となっています。

 これによれば、今春の中小企業の賃上げの総平均は、11,826円(4.35%)となり、昨年の10,420円(3.92%)を超え、4%台という高水準となりました。業種別では製造業が12,312円(4.51%)、非製造業が11,119円(4.12%)となっています。

 今回の調査は中小企業といっても少し企業規模が大きめとなっていますが、かなり高い水準での賃上げが行われたことが分かります。骨太の方針2025でも賃上げは最重要テーマとなっています。10月には最低賃金の引き上げも予定されていますので、この賃上げの時代に対応できる収益性の確保を進めていきましょう。


参考リンク
経団連「2025年春季労使交渉・中小企業業種別回答状況 [第1回集計](2025/6/20)」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/044.pdf

(大津章敬)