外国人を現在「雇用している」企業(東京都)は30.6%

 人手不足が深刻な業種を中心に外国人労働者が増加しています。そこで本日は、帝国データバンクの「東京都・外国人労働者の雇用・採用に対する企業の動向調査」から、外国人雇用の現状と課題について見ていきたいと思います。なお、本調査の対象は、東京都に本社を置く4,203社で、有効回答企業数は1,937社となっています。
(1)外国人の雇用・採用状況

  • 外国人を現在「雇用している」企業は30.6%。2024年2月の前回調査の28.4%から2.2ポイント上昇
  • 今後の採用に関しては、現在外国人を雇用しており、かつ採用を増やす意向の企業は前回調査から1.4ポイント低下の2.7%
  • 現在雇用していないが、今後新たに採用する企業は10.5%(同2.7ポイント減)

(2)外国人労働者を雇用する際の課題
 以下の項目が上位となっています。
53.1% コミュニケーション
51.7% スキルや語学などの教育
39.2% 継続性・定着
36.4% 社風、業務内容への適応
29.7% 行政関連、雇用契約など各種手続き
22.6%生活面へのサポート
22.2% 宗教による生活様式などの違いへの配慮
20.1% 採用方法が採用ツールが不足

 このように外国人雇用は増加していますが、コミュニケーションなどの課題も大きく、今後の採用以降は伸び悩んでいる状況が見られます、深刻な人手不足の中、価値観なども異なる外国人労働者との調和を如何に進めるのかが課題となっています。


参考リンク
帝国データバンク「東京都・外国人労働者の雇用・採用に対する企業の動向調査(2025年8月)2025/10/17」
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251017-foreignworkers-tokyo/

(大津章敬)