20代社員の4割が「年末年始休暇明けに会社を辞めたい」と思ったことがあると回答
今週末が仕事納めという企業も多いのではないかと思いますが、年明けの出社時に退職者が発生する「あけおめ退職」という言葉があります。そこで今回は、マイナビが実施した「年末年始休暇と転職に関する調査」から、このあけおめ退職の実態を見てみることします。なお、本調査は、従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人かつ、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人883名と、従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員のうち、年末年始休暇がある人14,289名の回答を集計したものとなっています。
年末年始休暇を通じて「今の会社を辞めたい」と思ったことがあるという回答割合は以下のようになっています。
全体 30.8%
20代 39.8%
30代 34.3%
40代 29.3%
50代 21.9%
このように全体の3割、20代に限定すれば4割の従業員が年末年始明けに会社を辞めたいと思ったことがあると回答しています。また人事担当者側の回答でも、長期休暇明けの退職者がもっとも多いのが、年末年始休暇明けとした回答が23.4%(次点はゴールデンウィーク休暇明けの21.0%)となっており、やはり年末年始休暇後は退職の申し出が一定数あるようです。
年末年始休暇は他の長期休暇と異なり、地元で学生時代の友人と会ったり、新年を迎え、新たな目標設定などをする機会が多いことなどからこのような結果になるのかも知れません。休暇明けの「おはようございます」が「お世話になりました」に変わる前に、企業には、従業員が新年に抱く期待や不安を敏感に察知し、対応することが求められています。
参考リンク
マイナビ「年末年始休暇と転職に関する調査(2025/12/18)」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20251218_105507/
(大津章敬)

