2026年初任給、大企業の3割が25万円以上

近年、多くの企業で初任給の引き上げが行われており、他社の動向は気になるところではないでしょうか。そこで本日は、帝国データバンクの「初任給に関する企業の動向アンケート(2026年度)」の内容を取り上げたいと思います。なお、この調査は2026年2月5日~2月9日に実施されたもので、有効回答企業数は1,541社となっています。
(1)初任給の改定状況
2026年4月入社の新卒社員に支給する初任給の前年度からの改定状況は以下のようになっています。「引き上げる」の回答は前年度比▲3.5%となっていますが、それでも多くの企業で初任給の引き上げが実施されることが分かりました。。
67.5% 引き上げる
32.5% 引き上げない

なお、初任給を引き上げる企業の割合を企業規模別に、前年度と比較すると以下のようになっています。
全体 71.0%→67.5%(▲3.5%)
大企業 69.6%→65.6%(▲4.0%)
中小企業 71.4%→68.2%(▲3.2%)
小規模企業 62.2%→50.0%(▲12.2%)

このように小規模企業の引き上げ率が大幅減となっており、初任給引き上げの体力がなくなってきており、企業間格差の拡大が進んでいることが感じられる結果となっています。

(2)平均引上げ額
初任給の平均引上げ額は全体で9,462円。大企業であ9,749円、中小企業では9,371円となっています。

(3)初任給の金額
■全体
0.4% 15万円未満
17.4% 15万~20万円未満
61.7% 20万~25万円未満
17.8% 25万~30万円未満
2.7% 30万円以上
■大企業
1.4% 15万円未満
10.0% 15万~20万円未満
58.6% 20万~25万円未満
25.7% 25万~30万円未満
4.3% 30万円以上
■中小企業
0.0% 15万円未満
20.1% 15万~20万円未満
62.9% 20万~25万円未満
14.9% 25万~30万円未満
2.1% 30万円以上

このように大企業では25万円以上が30%となり、初任給25万円時代の到来を感じる結果となりました。

初任給は新卒採用においてはかなり重要なポイントとなりますので、相場を意識した設定が重要となりますが、その引き上げによって既存社員の賃金カーブにも大きな影響を与えることから、その適正化も含め、議論を進めましょう。


参考リンク
帝国データバンク「初任給に関する企業の動向アンケート(2026年度)2026/2/18」
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260218-startingsalary2026/

(大津章敬)