労働時間を短くしたい労働者に見られる職場への高い不満

次期労働基準法改正においては、労働時間法制改革の内容が含まれる見込みとなっていますが、高市早苗首相の「働いて働いて」発言を受けて、労働時間や休日に関する関心が非常に高くなっています。そこで本日はリクルートマネジメントソリューションズ「労働時間と休日に関する意識調査」から、労働者の労働時間等に関する意識について見ていきたいと思います。

(1)あなたは、労働時間について、現在どのような希望を持っていますか。
今回の調査では以下のように、7.8%が今より長く働きたい、45.3%が今より短い時間で働きたいという結果になりました。
21.0% 今より短い時間で働きたい
24.3% どちらかといえば今より短い時間で働きたい
46.9% 今のままがいい
5.5% どちらかといえば今より長い時間働きたい
2.3% 今より長い時間働きたい

なお、長く働きたい理由の1位は「時間外手当を得たいから」の53.7%で、「やりたいが手が回っていない仕事や業務をしたいから」の27.7%、「成果や業績を上げたいから」の24.7%を圧倒しています。

一方、短い時間で働きたい理由の上位は「心身の健康を守りたいから」56.3%、「趣味、遊び、余暇の時間を持ちたいから」47.6%となっています。

(2)あなたが勤務先を選ぶ際に、以下の労働条件はどれくらい重要な条件ですか。
この設問に対して、「重要である」、もしくは「どちらかといえば重要」と肯定的な回答をした割合は以下のようになっています。
81.9% 年次有給休暇を取得しやすい
77.8% 週休2日制である
70.3% 休日出勤や休日対応の必要がない
69.5% 土日、祝日が休日である
64.7% 定時で帰ることができる(時間外労働がない)
61.6% 休日の曜日が固定されている
46.4% フレックスタイムで働ける
33.3% 週休3日制を選択可能である

このように時間外労働よりも、年次有給休暇や休日の確保が、勤務先選びにとっては重要であることが分かります。

その他、今回の調査では、今より短い時間で働きたい人は、職場の人間関係や仕事内容なども含む、現状の満足度が全般的に低い傾向にあることが分かっています。このように考えると、「働く時間を短くしたい」とこぼす部下に対しては、業務量の調整だけでなく、職場環境や評価に対する不満が隠れていないかを1on1等で丁寧にすくい上げることが重要であることが分かります。


参考リンク
リクルートマネジメントソリューションズ「労働時間と休日に関する意識調査(2026/6/29)」
https://www.recruit-ms.co.jp/news/pressrelease/4341245321/

(大津章敬)