70歳代男女の過半数が「働かなくてもいい状況であっても働きたい」と回答

内閣府の高齢社会白書を見ると、高齢者の就業率は年々上昇し、2024年度は以下の状況となっています。
65~69歳 53.6%
70~74歳 35.1%
75歳以上 12.0%

いまや60歳代前半の雇用は当たり前で、60歳代後半以降でもこれだけの多くの人が就業する時代となっています。それでは、実際に働くシニアの意識はどのようなものなのでしょうか。本日は、マイナビが実施した「シニアのアルバイトに関するライフエンゲージメント調査」の結果を引用し、その状況を見ていきましょう。なお、本調査の対象は、アルバイト就業中のシニア(60~70代)男女2,155名となっています。
(1)70歳代で突出する労働意欲
「働かなくてもいい状況であっても、働きたいか」という設問についての回答は以下のようになっており、60代で上昇、70代になると過半数が「働きたい」という回答となっています。
【男性】
10代 (n=138):働きたくない 56.3% / 働きたい 19.4%
20代 (n=280):働きたくない 52.9% / 働きたい 16.1%
30代 (n=327):働きたくない 52.6% / 働きたい 17.9%
40代 (n=406):働きたくない 56.9% / 働きたい 16.0%
50代 (n=400):働きたくない 60.6% / 働きたい 17.4%
60代 (n=450):働きたくない 47.4% / 働きたい 29.8%
70代 (n=198):働きたくない 27.1% / 働きたい 50.7%
【女性】
10代 (n=919):働きたくない 60.8% / 働きたい 18.2%
20代 (n=1159):働きたくない 60.2% / 働きたい 19.2%
30代 (n=1312):働きたくない 60.6% / 働きたい 18.6%
40代 (n=1115):働きたくない 55.1% / 働きたい 24.9%
50代 (n=982):働きたくない 50.4% / 働きたい 29.6%
60代 (n=1030):働きたくない 33.8% / 働きたい 44.4%
70代 (n=286):働きたくない 27.1% / 働きたい 53.6%

(2)アルバイトが生活の質の向上に繋がる状況
次に「働かなくてもいい状況であっても働きたい60-70代」を対象とした「アルバイトによって「生活の質の向上」を得られているか」という設問については、「得られている」の合計が58.7%となっています。なお、この数値は男性よりも女性が高くなっており、男性の48.6%に対し、女性は62.8%となっています。
非常に得られている:2.7%
かなり得られている:11.9%
多少得られている:44.1%
どちらともいえない:27.8%
あまり得られていない:9.0%
ほとんど得られていない:1.8%
全く得られていない:2.7%

なお、男女ともに、アルバイトをする目的の上位3つは、健康維持のため、健康的な生活リズムを作るため、自分の生活費のためとなっており、働くことが収入のためだけでなく、生活の質向上につながっていると考えることができます。

企業としては、人手不足が深刻化する中、このように旺盛な労働意欲を持つシニアに如何に働いてもらうのかが大きなポイントとなっています。


参考リンク
マイナビ「シニアのアルバイトに関するライフエンゲージメント調査(2026/6/24)」
https://www.mynavi.jp/news/2026/06/post_53850.html
内閣府「令和7年版高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/zenbun/07pdf_index.html

(大津章敬)